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クロームハンドルコントロールキット [ファットボーイ]

2010年元旦
ファットボーイ納車前に購入したものの、相当に手間がかかる事が予想されたため、これまで手を付けられずにいたクロームハンドルコントロールキットの取り付けに挑戦しました。
先に言ってしまいますが・・・





もう二度とやりたくありません(T◇T;)





キット内容はこれ ↓

キット内容.jpg



クロームスイッチキャップだけはそんなに高くなかったので純正ですが、肝心のハンドルコントロールキットは純正はあまりにも高すぎるので躊躇している時に、CCI製のキットを格安で見つけて飛びつきました。
思えばこれがそもそもの失敗の元でした。

まずはクラッチ側から作業開始
クラッチレバーホルダーとコントロールユニットを外し、ついでにグリップ交換のためにノーマルグリップも外します。

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コントロールユニットから取り出したスイッチ類からノーマルの黒いキャップを外し、クロームキャップに交換。

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ノーマルキャップを外すのも、クロームキャップを取り付けるのも結構苦労しました。
取り付けの際にはキャップ側に★型の凹があって、それをスイッチ側の★型凸部に合わせるのですが、うっかりこの★凸を動かしてしまうと「キャップをハメたは良いけどスイッチが動かない」という事になります。
そうなるとまたキャップを外し、位置を合わせて・・・となるので、かなりイライラさせられます。
スイッチには保護用シールが貼ってありますが、こんなのはイライラ作業の間にいつしか剥がれてなくなってました。
キャップ交換が終わったら、スイッチ類をクロームのコントロールシェルに移設します。
内部配線の取り回しに気をつけないと、配線類の噛み込みを起こしてトラブルの元になるので注意。

P1010016.jpg



やれやれ、あとはハンドルに固定すれば、クラッチ側は終わったも同然・・・と思いきや、どう頑張ってもハンドルに取り付ける事ができません。
どうやら微妙にハンドル径より穴が細いようで、仕方なくヤスリとハンドルーターを持ち出して切削作業をするハメに。

P1010021.jpg



どうにかこうにか穴を広げ、なんとかハンドルに取り付けてやれやれと思いながらスイッチを押す・・・ん?
ウインカーボタンがドえらく堅いし、ホーンボタンなんか押したらそれっきり戻っても来ません。





ぐあああ!Y( ̄□ ̄;)Y
そーゆーことか!
小さいのはハンドル穴だけでなく
スイッチ類の穴もみんな微妙に小さかった・・・orz






この時点で心はほとんど折れかかってましたが、ここでやめるわけにもいかないので仕方なく組み込んだばかりのスイッチ類を全部外し、今度はスイッチ穴をゴリゴリ・・・。
ガレージの隅で誰にも見られないようにヒザを抱えてしばし泣きました。(;-;)
早朝から作業を始めて、時計を見ればもうお昼近くになっています。

P1010022.jpg


 
そろそろ外の気温も上がってきた頃なので、ストーブを止めてガレージのシャッターを開け、ここから先は屋外で作業続行。
クラッチレバーホルダーはほんの少し、バリを落とすくらいでハンドルに取り付けできたのが不幸中の幸いか。

_MG_0743.jpg

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ちょっと寒いけど、太陽の光を浴びて少し元気が戻ってきたので、気持ちを奮い立たせてアクセル側の作業に突入しました。

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コントロールシェルのハンドル穴、それにスイッチ穴はクラッチ側の削り地獄を経験して心の準備はできていたので、うろたえずにどの部分をどれくらい削れば良いかを見極めながらゴリゴリ・・・でもやっぱりうんざりします。
削った部分はせっかくのクロームも剥がれて地金が出てしまいますし、太陽の光で見て気が付いたのですが、切削粉の付いた手でシェルを握りしめてゴリゴリやるもんだから、美しいクローム全体にうっすらとスレができてました。(号泣)
が、時すでに遅し。
今さら後悔しても始まらないし、ノーマルに戻すのも空し過ぎます。
虚ろな目で切削作業を進めるうちにいつしか日は傾き、気付けば北風も強くなってきたのでまたしてもファットボーイをガレージに戻して作業続行。
アクセル側コントロールユニットの取り付けが終わったのは、間もなく元旦も終わる頃でした。

1月2日
度重なる切削作業のため、車体全体が切削粉にまみれています。
それと今回の日記では触れていませんが、実はクロームハンドルコントロールキット作業と並行して、ヘルメットの塗装も同時進行していたのです。 我ながら無謀な事をしたもんです。
メットを塗る→塗料が乾くまでの間にハンドルコントロールの作業→またメットを塗る→ハンドルコントロール作業に戻る・・・の繰り返しで、昨日は食事らしい食事と言えば、朝食べた雑煮だけでした。
メット塗装の顛末は別の日記で書きたいと思いますが、この「ながら仕事」が結果的にメット塗装までも失敗する事になってしまったのです。(ToT;)

そんなわけでこの日は車体に付いた切削粉と塗料粉を丹念に落として綺麗に磨きました。
それにしても苦労の割に「やったぜ感」の薄いカスタムで、正月早々、精魂尽き果てました。

img0740.jpg







今回の教訓:高くても純正キットを買うべし





しかしまだハンドルコントロールキット作業も終わったわけではありません。
最後の難関、ブレーキマスターユニット(ブレーキレバーホルダー含む)が残っています。
ここまでの苦労からして、ブレーキマスターユニットもすんなり取り付けできるとは到底思えませんが、実はもう一つ懸念している事があります。

それはキット購入後に気付いたのですが、このブレーキマスターユニットはDOT5のブレーキフルード用でした。
ソフテイルの場合、確か06までがDOT5で、それ以降は私のファットボーイも含めてDOT4に変更されているんです。
ブレーキフルードのDOT4とDOT5は死んでも混ぜてはいけない事は知ってますが・・・では


DOT5用のマスターをDOT4のフルードで使用するのはどうなの?


またはファットボーイのフルードをDOT5に入れ換えるとして

キャリパーやホースはそのままDOT5で使っていいの?



キット購入直後にこの事に気付き、それからずっと調べ続けていました。
まずハーレー用のDOT4にはグリコール系を使っている年代とシリコン系を使っている年代がある事。
私の'08ファットボーイはシリコン系DOT4である事。

・・・が判りました。
続いてマスターやキャリパーのシール類は、シリコン系はグリコール系に浸食され、その逆もまた然りである事を知ると同時に、同じシリコン系であればDOT4/DOT5によるシール類の浸食は無いらしい。
つまりCCI製のマスターに書いてある『DOT5 ONLY』なる注意書きは、斜め読み & 深読みすれば「シリコン系フルードじゃないとだめよ」という事であって、世の中の大多数を占めるグリコール系DOT4を誤って注入されないように注意書きされているのではないか・・・と。
で、私のファットボーイはごく少数派のシリコン系DOT4(ハーレーにしか採用されていないフルードらしい)なので、おそらく純正フルードのNo.99953-99A(シリコン系DOT4)を使う分には問題は無いと見て良い・・・と判断しました。
念のためディーラーの休み明けに、どのフルードを使っているのか確認してみるつもりです。

ここまで、私の誤解と曲解も大いにあると思いますが、実行する前にどなたか知っている方がいらっしゃいましたらアドバイスくださいませ。m(_ _;)m
もしくは私と同様に「DOT5のマスターをDOT4で使ってるよ」という、経験に基づいたご意見を頂ければ勇気百倍です。


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コメント 6

ナオキ

まいど~!

切削作業の恐ろしさ、辛さ、は私も身をもって体験しております。
大きい面での削りは体力のみですが、今回のzionさんのように細かい部分の削りに関しては根気+集中力が必要ですよね^^;
今回はロット不良?というかかなりのハズレを引いてしまったんでしょうか??
穴という穴が全て小さくそこをルーターで削っている姿が思い浮かびます・・・
辛いですよね・・・悲しいですよね・・・そこでよく私も思います。純正またはちょっと名の知れたメーカーを買うべきだったと・・・

心機一転ガーレージ外でも作業もあっという間に日が暮れてしまったんですね( p_q)オイルクーラー装着の時を思い出す・・・やらなければよかったと(笑)
プチカスタムでも着々とzionさん好みのクロームに変化していますね^^
出来上がりも綺麗に出来ていますね( ̄▽ ̄)b 地金むき出しの所は錆は大丈夫ですか?

ここでブレーキマスターユニットの私の先輩が体験した痛い話をさせて貰います。先輩は年式は分かりませんが、15年くらい前のFXDLに乗っています。とある(ハーレー専門店ではなかったと思います)でブレーキフルード交換をしたのですが、とんでもないことに・・・店員が入れ間違えたのか、マスターリリンダーが死亡、ブレーキのラインも死亡、キャリパーも死亡したのかな?かなりのダメージを食らったらしいです。
もちろん確認しなかったバイク屋が全部修理ですが、かなりの金額だったみたいですよ。とんだ悲劇を生んだらしいです。この話でよければ先輩にもっと詳しく聞いてみますよ。
私も行きつけのバイク屋があるのですがオイル交換の会員に入りませんか?と言われ、記入用紙に記入していたのですが、ハーレーと分かった途端、うちではハーレーのオイル交換等は一切やっていないんですと、回答が帰ってきました。 
今までに何度かそういう前例があったのかもしれませんね。
by ナオキ (2010-01-05 00:53) 

zion

ナオキさん、ども〜

ハイ、今回は心底疲れました。(--;)
どう考えても「製品」としておかしいですよね。
やはりロット単位で不良が出たものが格安で市場に流れて来たんじゃないかと思ってます。
プロショップだったらカンカンに怒って突き返すレベルですよ。

地金の素材はダイキャストだったんですが、そういえばこのままだといずれそこから腐食してきますよね。
何かコーティング考えないとなぁ。(--;)

先輩のブレーキの話、是非聞きたいです!
ご面倒でなければもう少し詳しく教えてください。m(_ _)m
ハーレーも年式や車種でブレーキフルードの番手や成分を変えるなんて、やっかいな事してくれますよね。
それも混ぜたら致命的なDOT5→DOT4に変更だなんて・・・。
私もディーラーの休みが明けたら、自分の車体には何を使っているのかきっちり聞いてみようと思ってます。

by zion (2010-01-05 06:17) 

ナオキ

確かに今回のアイテムは「製品」としておかしいですよね。
私も正規のルートで入手した物なら、かなり怒りをぶつけていると思います。

ダイキャスト製ならそこまで心配ないかもしれませんが、いつかは腐食してきますよね。
何かと問題の出てくるアイテムになってしまいましたね;;

了解です。今度先輩に会った時に詳細を聞いておきます。
ですね~何故、年式によってオイルを変えるのかが分からないですよね!
私のはブレーキフルードのタンクにDOT5 ONLYって書いてあったような気が・・・でも実際曖昧ですのでどっちか分かりません。
by ナオキ (2010-01-05 12:30) 

zion

ども、ナオキさん

>私のはブレーキフルードのタンクにDOT5 ONLYって書いてあった
>ような気が・・・

・・・!
私が調べた限りでは、'08スポはDOT4だったような・・・。
これだから町のバイク屋でハーレーは嫌がられるんですよね。(笑)

ナイトスターを買った方のディーラーが今日から営業なので、さっき電話して聞いてみたんですよ。

私「'08のファットボーイのブレーキフルードは何ですか?」
店「少々お待ちください・・・99953-99Aです」

(これは私も知ってた)

私「それってDOT4ですよね。 成分はグリコール系とシリコン系のどちら?」
店「え・・・さぁ・・・」

(大丈夫か正規ディーラー(´・ω・`))

まあディーラーはあくまで型番で管理しているだけで、成分なんか知ったこっちゃないんでしょうね。
ファットボーイを買った方のディーラーはまだお休み中なので、今度こちらにも聞いてみますが、返事はおそらく似たようなもんでしょう。
あとは実物ボトルの注意書きを読んで(読めないけど)判断するしか無さそうです。

こりゃ命がけの人柱かぁ?!
先輩さんの件、よろしくお願いします。m(_ _)m

by zion (2010-01-05 16:50) 

ナオキ

そうですか~!
じゃあ私のナイトは恐らくDOT4ですね~気にせずに町のバイク屋にDOT5頼んだら、とんでもない事になるところでした<(_ _)>

正規ディーラーは結構怪しいと思いますよ。
町のハーレー専門ショップの方がよっぽど知識あるかもしれません。カスタムバイクとか作っていますしね。

例の先輩のブレーキフルードの件ですが・・・
94年式 FXDL
町のバイク屋にてキャリパー交換した際にブレーキフルードも新品に入れ替えてもらったみたいなんですが、後日点検の為、ディーラーへ持っていった際にブレーキフルードの異変にメカニックが気付いたみたいです。
「色がおかしくないですか?」と・・・もし違うのを入れていたらシール類が溶けてブレーキが効かなくなりますよと言われたのですが、先輩本人は町のバイク屋でどのオイルを入れたか分からなくて、町のバイク屋に聞いてもブレーキフルード交換としか伝票には載っていないのでDOT5→DOT4  DOT4→DOT5 どちらのパターンか分からなくなってしまい、結局ブレーキマスターからキャリパーのシールに至るまで全部替えしたらしいです。

この時ばかりは、確認しなかった自分も悪いので誰も責める事が出来ず、泣く泣く大人数の諭吉と別れを告げたみたいです。
塗装も溶かすし、ブレーキフルード恐るべし!!
by ナオキ (2010-01-07 00:46) 

zion

ども、ナオキさん

うんでもハーレーのブレーキフルードについては、噂から都市伝説まで入り乱れてるようなので、一応ディーラーで確認してみてくださいね。(^^;)

今日、仕事で千葉に行ったんですが、その帰りに「知る人ぞ知る」的な、腕が良いと評判のカスタムショップが近いと知って寄ってきました。
で、今一番気掛かりな「DOT5用マスターをDOT4で使えるかどうか」を聞いてみたんですが、いきなり「それ、ネットで見たんでしょ?」みたいに突っ込まれてしまいました。(^◇^;)

そのショップのおやじさんが言うには「純正に限って言えば、DOT5用のシールもDOT4用のシールも、部品ナンバーは同じなんだよ」だそうです。
つまりどっちも同じ物ってことなんですよね。
なんかちょっと希望の光が見えてきましたよ。(^^)
ただし「混ぜるのだけは絶対にダメ」だそうで、DOT4→DOT5やDOT5→DOT4に入れ換える場合は、しっかり洗浄してからってことでした。

先輩さんの話、ありがとうございました。m(_ _)m
私のマスターのシールがDOT4で大丈夫かどうかはしばし様子見ですが、先輩さんの場合は入れ換え時のフラッシング不足か、それとも本当にどちらかにしか対応できないシールだったんでしょうかね。

しかし命に関わるブレーキシステムの一部なのに、メーカーやディーラーを始め、町のバイク屋さんからネットに書き込む人達まで、なんだかあやふやな情報ばかりでまいっちゃいますね。(--;)


by zion (2010-01-07 21:59) 

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